株式会社Rememberの取り組みについて

株式会社Remember代表・前川航太朗からの情報発信です。

本日卒業したメンバーさんからの手紙

2017.5.31 

以下の手紙は、ココカラに通所し始めてから

徐々に過食症の症状が改善していき、

結婚することが決まり、本日退所された女性メンバーさんからの手紙です。

 

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 株式会社Remember ココカラの皆様へ

 

旅立つ時を前に、これまでの約2年のことを思い返していました。

 

一番初めの面談で、

「大切なのは、どれだけ自分を愛せるか」

そう言った社長の言葉と共に、

自分のありようを見つめてきた日々でした。

 

通所を通し、治療が進む中で、

自分が欲しいものは、痩せた身体でも、

たくさんの食べ物でもなかったと、

痛いほどに気付かされてきました。

 

関わりが生まれる温かさが、

私は何より欲しかったのだと、

正直な心の声を聞きました。

 

そう認めることができてもなお、自信などなく、

他人への抵抗はやっぱり根強くて、

思うようにはなかなか歩けなかったけれど、、、

 

気にかけ続けてくれた皆さんの温かさに

いつも励まされていました。

 

自分を愛せるようになったのかはわかりません。

 

だけど、大切な人ができ、

その人を今、勇気を持って愛しています。

 

一緒にいると、幸せだと言い、

笑ってくれます。

 

そんな時は、

自分は自身を好きか嫌いか、許せるのか、

そんな気持ちはごく自然と手放せて、

ただ幸せだと感じています。

 

今まで、お世話になりました。

与えてもらってばかりでしたが、

ココカラを利用することができて良かったです。

 

皆様、お身体を大切に。

私は岐阜で頑張ります。

居場所をくれたことに、深く感謝します。

 

ありがとうございました。

 

(追伸)

 

皆さんが皆さんであることに、

私が私であることに、

きっといつだって何の不足もないと思います。

 

それは例えば、障害と名のつく部分が

自分の中にあったとしても。

 

どうか胸を張って生きて欲しいと、

僭越ながら願います。

孤立状態から多様性のある環境へ

人の健やかな成長は誰もが望むことだと思います。

 

このために必要なことは幾つかの要因がありますが、

私たちは第一に「多様性のある環境」が必要だと考えています。

 

「多様性」は人がバランスを取っていくために必要です。

 

ここでいう「多様性」とは、

いろんな個性や性格、価値観を持った人がいるということです。

 

不登校やひきこもりの状況が長い期間続いていた場合、

多くの人は「孤立」した状態で過ごしていたことになります。

 

この孤立状態こそが、

その人の考え方や価値観のバランスを偏(かたよ)らせる原因となります。

 

孤立した状態では、自分と社会との距離を置いている状態であるために、

「~はしたい」「~はしたくない」という自我(じが)を優先できてしまいます。

 

その結果、自分にとって不都合なもの(思い通りにならないもの)を排除した、

自分だけの世界観を作っていくことが可能になります。

 

孤立した状態が長く続けば続く程、

自分にとって都合の良い世界観(マイワールド)が出来上がってしまうのです。

 

このマイワールドで生きる期間が長くなればなる程、

社会一般の考え方や価値観から、どんどん離れていくことが多く見受けられます。

 

もちろん、この「孤立マイワールド生活」が実現するためには、

自分が社会と無理に接することがなくても生きていける環境が必要です。

 

例えば、親の援助であったり、生活保護などの社会保証ですね。

 

ここで問題となるのが、

孤立マイワールド生活者には、3つの課題があることです。

 

1つ目は、彼らの社会保障(親の援助や生活保護)が無くなったとき、

社会に出て生き抜いていけるだけの力が身に付いてないことが多いこと。

 

2つ目は、彼らの中では強い劣等感や自己否定感を持っている人が多く、

幸福感を感じている人が少ないことです。

 

3つ目は、彼らがマイワールドで培った独自のこだわりや思い込みが、

社会一般では受け容れられないことが多いことです。

 

これらの課題を解決するために必要なこととして、

仕事をすること、社会に出すことだという意見が挙げられると思いますが、

 

現実的に彼らにいきなり社会に出て、

仕事をすることを求めることは、余りにも酷な話です。

 

なぜならば、彼らは孤立期間が長いために、

社会の一般常識を本当に知らずに育ってきている人も多くいるためです。

 

「あいさつができない」「声が小さい」「自分の意見が言えない」「トラブルに弱い」

これらは彼らが社会に出てきたばかりの頃の特徴とも言えます。

 

彼らはずっと孤立マイワールド生活をしていたので、

これまで他人とのコミュニケーションが乏しく、

トラブルも起きない生活環境に居たのです。

 

ですが、きちんと多様性のある環境に身を置き続け、

(私たちは最低でも1年以上は必要だと考えます)

 

コミュニケーションやトラブル対応を繰り返していくことで、

社会で立派に活躍できる人材として成長していきます。

 

また、彼らの多くは本当に純粋な心を持っています。

誰かの役に立ちたい、社会に貢献したいという思いが強い人が多いのです。

 

実は彼らは、

好き好んで「孤立マイワールド生活」を送っていた訳ではないのです。

 

ほとんどの場合、学校や会社などでの

いじめや否定・抑圧される環境が原因であったり、

 

両親や関係者、第三者からのコミュニケーション不足・無関心が

原因であるように見受けられます。

 

その結果として、孤立し、バランスが崩れ、

生きにくくなってしまっているだけなのです。

 

彼らを健やかな成長を促すことのできる環境へと

身の置き場所を変えることができれば、

 

自然なペースで、偏っていたバランスが戻り、病気も治っていき、

生き生きとした生活を送ることができるようになります。

 

彼らは、本当に素晴らしい人財なのです。

社会に出ていないだけの、眠っている宝なのです。

 

このことをどうか、皆様にご理解いただきたいのです。

 

話を戻しますが、多様性のある環境に身を置くと、

様々な外部からの刺激(考え方や価値観、言動など)を受けます。

 

これによって、これまでの孤立マイワールドにはなかった、

新しい考え方や価値観に触れ、味わうことになります。

 

私たちはスタッフにも多様性が必要だと考えています。

なぜならば私たちスタッフが彼らにとっての社会の指標となるからです。

 

だから、うちのスタッフは多様性に富んでいます。

 

例えば、日本という枠にとらわれずに海外に留学したり、発展途上国で働いたり、

世界を放浪していた者もいます。

 

また、サラリーマン(給与をもらう形)にとらわれずに、

自ら起業したり、陶芸家として生計を立てていた者もいます。

 

スタッフにも発達障害うつ病と過去に診断された者もいますし、

10年間のひきこもり歴のある者もいます。

 

ただし、多様性のある環境を変えたからと言って、人はすぐに変わるものではありません。

これまでの自分の偏っていた考え方に気付くまでに、まず多くの時間がかかります。

 

さらに、それに気付いてから、

新しい考え方に変化し定着するまでにも時間がかかります。

 

要するに、人の成長には時間がかかるのです。

 

多様性のある環境に十分な期間、身を置くことによって、

ゆっくりとバランスが取れていきます。

 

気をつけていただきたいことは、

親や第三者が正論を言って相手を修正しようとしても、

ほとんどの場合、それは無理な話なのです。

 

他人からの正論によって気付くのではなく、

「自ら気付く」ことによってしか変わりません。

 

自然に、自ら気付いてもらうために、

多様性のある環境が必要なのです。

 

次回は「意欲を尊重する環境」について、記事を書きたいと思います。

おかげさまで3周年

2014年4月15日に創業した株式会社Remember は、おかげさまで3周年を迎えました。

 

ひきこもり世帯への訪問活動から始まった会社活動は様々な紆余曲折を経て、現在の就労支援の形と変化していきました。

 

就労支援にも様々な形があると思いますが、Rememberでは心の在り方、生き方について学ぶことを大切にしています。

 

なぜならば、こうしたことを学べる環境が社会にはあまり存在していなかったために、

 

本人が気付いているかいないかに関わらず、自分の心の在り方や癖によって、病気になったり苦しんでいる方が数多く見受けられるからです。

 

精神障害やひきこもり、心の病気などは、考え方や心の在り方のバランスが偏っている状態だと私たちは感じています。

 

Rememberでの体験を通じて(主に農業ですが)、人間の本来の生き方、自然な生き方に少しずつシフトしていけば、

 

偏っていた心身の状態が元に戻っていき、決して無理することなく、心身の健康が戻ってきます。

 

これが本質的な支援ではないかと私たちは考えています。

 

ひょっとしたら、私たちの考え方や実践している支援は、一般的なものとはかけ離れているかもしれません。

 

これからは私たちの理念や実践内容、支援の在り方などを発信したいと思っています。

 

このブログが、誰かの助けや救いの一助となれば本当に嬉しく思います。

 

Rememberとご縁をいただけた方々の成長と幸福を願って、これからも活動を続けさせていただきます。

 

いつも、ありがとうございます!

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