読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

株式会社Rememberの取り組みについて

株式会社Remember代表・前川航太朗からの情報発信です。

自然・不自然・反自然

<自然・不自然・反自然とは>

 

 

今回は「自然・不自然・反自然」というテーマで話を進めていきます。

 

 

森林や川、海などの大自然は「自然」ですね。

大自然に存在する動物や植物、微生物などのすべての生命は、

大自然の一定のルールに従って調和の世界を創り出しています。

 

 

「自然」にある生命には病気がなく、生命に満ちあふれています。

 

 

例えば、屋久島の縄文杉などは推定樹齢3000年と言われています。

それは「自然」そのままの形が保たれているから、

それだけ長い期間を経た今でも成長し続けているのだと思います。

 

 

その一方で、私たちの住む地域では、

樹齢数千年レベルの杉を見つけることは困難です。

 

 

なぜでしょうか?

それは、私たち人間は「自然」でなく、

「不自然」または「反自然」な生活をしていることが原因のように思えます。

私たち人間の影響を大自然が受けているからではないでしょうか。

 

 

きっと昔は、私たちが住む地域にも「自然」が残っていたと思います。

しかし、近代的な社会が発展するにつれて、

少しずつ「不自然」「反自然」に変わってきているのです。

 

 

私たち人間が創り出している社会は「自然」ではありません。

 

 

ここで、「自然」「不自然」「反自然」の違いを理解するために

ちょっとしたクイズを出したいと思います。

 

 

「自然」になくて、人間だけに備わっているものがあります。

それは何でしょうか?

 

 

・・・答えは自由意志です。

 

 

ここでは分かりやすくするために、

「~したい」「~したくない」という考え方を自由意志とします。

 

 

<自由意志にはプラス系とマイナス系がある>

 

 

私たち人間は自由意志によって、

自分自身の生き方を選択することができます。

 

 

この自由意志は人間だけに与えられた、

神様からの素晴らしい贈り物だと思います。

 

 

自由意志の使い方によって、

私たちは幸福も不幸も生み出すことができます。

 

 

ここでは分かりやすくするために、

幸福を生み出す自由意志をプラス系、

不幸を生み出す自由意志をマイナス系としましょう。

 

 

ここでのプラス系とマイナス系というのは、

全体にとって幸福か不幸か、という観点で分類してみます。

 

 

「全体にとって」とは、

自分だけでなく、相手、社会全体や大自然などを含めた

考えられる範囲で一番広範囲な考え方をいいます。

 

 

地球を創造した神様になったつもりで考えてみると

イメージしやすいかもしれませんね。

 

 

<マイナス系の自由意志による行動や思想は「反自然」>

 

 

さて、ある人が他人を傷つけることを承知の上で

自分の利益を考えた行動を取っているとします。

この場合の自由意志はどちらでしょうか?

そうです、マイナス系ですね。

 

 

「~を自分だけのものにしたい」というような考え方はどちらでしょうか?

これもマイナス系ですね。

 

 

実はこれらの考え方によって、誰かと誰かが争うことになります。

争うことで、分離が生じます。

 

 

分離とは、人と人との間にある大切なものが離れていくことです。

具体的には、思いやる心や信頼関係、友情や愛情などが離れることです。

分離の最たるものは、戦争ですね。

 

 

これらの行為の原因は、人間の傲慢さや欲深さのように思えます。

こうしたマイナス系の自由意志による行動や思想は「反自然」です。

 

 

悲しいことですが、

「反自然」の行動を起こしたり、思想を持った人たちが

世界中にまだ数多くいることは事実なのです。

 

 

「反自然」の行動はなるべくやめましょうね。

必ず、誰かが傷つくことになるからです。

 

 

自分にとって大切な人が傷つく姿は見たくないですよね。

人だけでなく、自然が傷つく姿も見たくないです。

 

 

それでは、なぜ「反自然」の行動や思想を続けてしまう人がいるのでしょうか?

 

 

それは、きっと心に「恐れや不安」があるからだと思います。

恐れや不安の種からは、恐れや不安の花しか咲きません。

 

 

「反自然」の行動や思想を続けていると、

人はいずれ不幸になったり、病気になっていきます。

 

 

精神的、身体的にも調子が崩れたり、

病気になってしまう人に共通している特徴は、

「反自然」型の行動や思想を持って生きていることです。

 

 

自分が持っている「反自然」的なものを認識することは大切なことです。

それを認識できたら、少しずつ手放していきましょうね。

 

 

恐れや不安を手放すことで、

もっと心を楽にして生きることができるようになりますからね。

 

 

逆に捉えれば、不幸や病気や苦しんでいる人は、

この「反自然」でない行動や思想を持てば、

状況が改善される、ということです。

 

 

<プラス系の自由意志による行動や思想は「不自然」>

 

 

一方で、プラス系の自由意志とはどういったものでしょうか?

有名な例として、近江商人の「三方善し」という考え方があります。

 

 

「売り手善し」「買い手善し」「世間善し」として、

売り手と買い手がともに満足し、

また社会貢献もできるのがよい商売であるというものです。

私たちも、こうした姿勢を見習いたいものです。

 

 

これはあくまでも僕の考えですが、

プラス系の自由意志による行動や思想の

ほとんどは「不自然」だと思っています。

 

 

プラス系にもいろいろな段階やレベルがあります。

私たち人間は、いくら全体にとって善いことをしているつもりでも

どこかで少しは個人の自我が入ってしまうものです。

 

 

例えば、社会全体のために仕事をしているという人でも、

心の中ではもう少しお金が欲しいとか思っていたり、

評価されたいなどの思いがあったりするものです。

 

 

上手くいかない時に焦ったりイライラしたりするのも、

個人の自我によるものです。

 

 

このように、少しでも個人の自我が入っている状態は

「不自然」であると思います(この場ではそう定義します)。

なぜならば、「自然」には人間のような自我がないからです。

 

 

自然界のもの、例えば植物や微生物は、

お金を欲しいとも、評価されたいとも思いません。

焦ることも、イライラすることもありませんね。

 

 

ただ、淡々と自分の役割を全うしています。

そうして、自然界全体のために調和の一部を担っているのですね。

 

 

ここで言いたいことは、

人間は(キリストや釈迦などの悟り人以外は)誰もが不完全であるし、

「不自然」であることを認識することが重要だということです。

 

 

だから、私たちは「限りなく自然に近い不自然」を目指していきましょう。

 

 

言い換えれば、個人の自我がなるべく少ない状態で、

全体のためになることができたら素晴らしいですね、ということです。

 

 

<幸福になったり、健康になるために必要なこと>

 

 

これを目指していくことで、

実は、不幸や病気に苦しんでいる人でも

見違える程に幸福になったり、病気が治ったりします。

 

 

嘘だと思うかもしれませんが、本当なんですよ。

なぜならば、これは「法則」だからです。

 

 

「原因と結果の法則」という言葉を

聞いたことがある人もいると思います。

 

 

すべての結果には、原因があります。

バラの種からは、バラの花が咲きますよね。

向日葵の種からは、向日葵の花が咲きます。

 

 

それと同じことなんです。

恐れの種からは、恐れの花が咲きます。

不幸や病気は、この「結果」なんです。

 

 

だから、「原因」を変えていけばいいのです。

恐れや不安を手放して、

喜びや楽しさ、平和感などを行動の源泉にしていきましょう。

 

 

「自然」には喜びや楽しさという感情はないと思います。

人間だけに与えられた特権ですね。

良い意味での「不自然」なんです。

 

 

喜びや楽しさ、平和感を原因にした行動や思想を持ちましょう。

これは、プラス系の自由意志です。

 

 

喜びや楽しさの種からは、

喜びや楽しさの花が咲きますから、

幸福や健康という「結果」が後からついてくると思います。

 

 

<まとめ:「限りなく自然に近い不自然」を目指そう>

 

 

今日の話をまとめます。

 

 

「自然」は大自然の営みそのもの。

個人の自我が全くない、大調和の世界観です。

これを人間が取り入れようとすることは、なかなか難しいものです。

 

 

「不自然」は人間ならではのプラス系の自由意志です。

喜びや楽しさを源泉にした、全体視点による行動や思想です。

これを実践することで、幸福や健康という結果が後からついてくると思います。

 

 

「反自然」は人間ならではのマイナス系の自由意志です。

恐れや不安を源泉にした、個人の自我視点による行動や思想です。

これを実践することで、不幸や病気という結果が後からついてくると思います。

 

 

私たち人間は不自然な社会を創り、その中で生きています。

アスファルトやビルがあることは不自然ですよね。

だから、不自然であることが私たちの基本なのです。

 

 

それを無理やり「自然」に生きようとしたり、

自分を「自然」に変えようとすることは無理があります。

 

 

だから私たちは謙虚さを忘れずに、

「限りなく自然に近い不自然」として行動することを目指しましょう。

  

 

みんなが「反自然」で傷つき合うよりも、

「不自然」で助け合って生きる方が気持ちいいですから。

みんなで楽しく生きれるのが一番です。

 

 

「自然」「不自然」「反自然」という言葉は、

うちでは良く使う言葉になると思うので、

覚えておいてくださいね。

 

 

ありがとうございました。

 

 

~2017年2月13日開催の「リメンバー塾」より一部加筆・修正の上で投稿~

 

※リメンバー塾とは、弊社が運営する事業所における座学プログラムです。

 心の在り方や社会の仕組みなど、生きる上で大切なことを学ぶために開催しています。

2. 障害者支援制度を活用すること

 ひきこもり・不登校当事者に対しての支援体制と、障害者に対しての支援体制には、実は雲泥の差があります。

 

 ひきこもり若者や不登校児に対しての財政的な支援基盤はありません。そのため、任意団体やNPO等の団体が、寄付金や補助金の範囲内で活動するか、または高額な利用者負担額を財源にして活動を続けているのが現状です。

 

 前者の場合は、当事者が無料もしくは低料金で利用することができる反面、団体の活動資金が乏しいことが多く、どうしても活動内容に制限があります。後者の場合は、高収入世帯に限られた支援となりがちです。

 

 こうした観点で比較すると、障害者福祉の分野はきちんとした財政的な支援基盤があります。障害者総合支援法に基づいた様々な支援サービスが用意されている為です(詳細については厚生労働省のホームページをご参照ください)。

 

 私たちの活動は、ひきこもり当事者に対しての訪問活動からスタートしました。ここで言うひきこもり当事者とは、様々な要因が重なって結果的に社会から孤立して未就労の状況が続いている方たちを指すものとします。

 

 会社活動を開始した当初は、私一人でひきこもり当事者の訪問活動を行っていましたが、約半年間の活動を経て、主に以下に示す3つの理由から訪問活動を止めることに至りました。それぞれの理由について、簡単に説明します。

 

①当事者の家庭内での支援には限界がある

 家庭内という限られた場での支援には2つの問題があります。一つ目は親の影響力が強い環境であること。二つ目は、社会から孤立した環境に長く居続けることで、当事者が自分の価値観が正しいと思い込んでしまうことです。

 

 一つ目については、正直なところ素晴らしい親もいれば、子の成長を阻害してばかりの親もいます。特に後者の場合、親の子に対する圧力や欲望が、子の成長にとって阻害要因になっているケースが多く見受けられます。

 

 この問題については後日詳しく説明したいと思いますが、とにかく親子関係を改善していくことが支援の肝と言えます。そして、これを行っていくためには、ある程度の親子の距離感を取ることが可能となる家庭外の居場所を確保することが必要です。

 

 また二つ目については、親との関係性を断絶して家庭内で孤立するタイプの方がいます。この場合、自分の価値観や判断基準がすべて善だと勘違いしてしまう危険性があります。マイワールドが出来上がってしまうのです。

 

 こうした方に多く見られるのは、社会に出て上手くいかないときに、すべて社会や他人のせいにする態度です。周りの人たちに対して、どうして分からないのだと責め立てる態度や、感情的になって暴れたり泣いたりすることも見受けられます。

 

 次の②でも説明しますが、誰もが多様性の中で本当の自分らしさに気付くことができます。自分は正しいという思い込みに浸らないためにも、家庭外の居場所を確保することが大切なのです。

 

②正しい成長のためには多様性が必要

 単独での訪問支援を行っていて、危険だと感じたことは、当事者が支援者の色に染まってしまう可能性が高いということです。

 

 現にひきこもり状態の若者たちは、親以外の人との交流が絶たれている状況です。当事者にとっては、自分を理解してくれる支援者が自分の世界に入って来て、その存在を受け容れるということは、私たちの想像以上に彼らにとっての大きな影響力を持つ存在となるということです。

 

 例えば、憧れを持たれたり、恋心を持たれることは普通にあることです。こうなると、彼らは自分らしく成長することよりも、支援者のようになりたいと思ってしまうことも少なからずあり得ます。

 

 これは、動物に例えていうならば、犬が猫になりたいと言っているようなものです。しかし本当は、犬は犬らしく、猫は猫らしく成長することが望ましいはずです。

 

 支援者の役割は、当事者に自分らしく成長してもらうために必要な支援を行うこと。この役割を果たすためにも、単独での支援というのは初期の頃だけに留めるべきです。やはり、人は様々な人がいる中で、多様性が担保された環境で育まれることが望ましいのです。

 

 多様性の中で、様々な経験を積み、自分と他人との違いを客観的に認識できるようになることで、社会復帰に必要である社会性を身につけることができるからです。

 

③支援に関わる費用負担できる家庭は少ない

 実際に訪問活動をして分かったことは、ひきこもり・不登校状態の子どもに対して、月額数万円以上のお金を支払うことのできるご家庭が少ないという事実です。

 

 これは、単に経済的な状況という問題だけでなく、親の子に対する愛情問題という本質的な問題でした。支払える経済的状況であっても、子のために支払いたくないという親の本音が出ることもありました。本当に悲しいことですが。

 

 子が支援を望んでいても、親の都合で支援を継続できなくなることが実際に起きたのです。もちろん、子には支払い能力がありません。かと言って、私もボランティアでは活動を継続することができません。

 

 ここで思い至ったのは、やはりこうした福祉的活動は、国の制度を活用しなければ持続可能性が担保できないということでした。そして、なるべく無償で毎日でも利用できる支援環境を整備することが必要だと思い至った訳です。

 

 以上の理由から、現在の障害福祉サービス事業所の運営に思い至ったという訳です。

 

  (従前の訪問活動)    →    (現在の通所型施設)

   家庭内での支援     →    家庭以外の場所での支援

  単独支援者による支援   →  多様性が担保された環境での支援

 有償(または高額)の支援  →     無料(または低額)の支援

 

 つまり、ひきこもり等の理由で未就労の方たちを支援できる環境整備を行う為に、障害者支援の制度を上手く活用することを選びました

 

 そうして、当事者にとって必要な支援を無料で提供できる環境整備を行うことが可能となりました。
 (※ただし、前年度収入が約100万円以上ある方は月額9,300円かかります)

 

 実際に、うちの事業所に見学に来られる方には、病院への受診歴もなく、障害者手帳なども未所持の方も多くいらっしゃいます。そうした場合でも、社会復帰に向けて本気の方に対しては、病院の紹介や手帳取得の手続き等のサポートから行っています。

 

 病院の受診歴がない方ともなると、本契約まで必要な時間は9〜10ヶ月にも及びますが、当事者の意志を尊重して受け容れを行っています。もちろん、本契約前の期間でも料金はいただいておりません。

 

 それは、私たちの活動は障害者支援という観点から始めた訳ではなく、ひきこもり・不登校児などの社会から孤立した方のために始めた活動であるからです。

 

 以上に述べたように、障害者支援制度を活用することによって、ひきこもり等の理由から未就労の方の中で、本気で社会復帰を目指している方は誰でも訓練をすぐに受けることのできる環境を整備しました。

 

 長い記事となってしまいましたが、本当にこのような場所を求めている当事者に届くことを願っています。

1. おかげさまで2周年

 12月1日で、障害福祉サービス事業を始めてから2周年を迎えました。

 

 このブログは、ひきこもり、不登校精神障害発達障害などの理由で社会から孤立している方に焦点を当てて、彼らの社会復帰に対して興味のある方に読んでいただければと思って書きます。弊社の活動については株式会社Rememberホームページをご参照ください。

 

 おかげ様で、2年間でスタッフ20名、サービス利用者も65名ほどの規模にまで成長しました。営業を全く行っていないにも関わらずこれだけの方が集まるということは、弊社サービスに対するニーズが高いことに他ならないと感じています。

 

 私たちの支援活動の方向性がある程度確立するまで、試行錯誤を繰り返しながら約2年半かかりました。それまでの間は、私たちは人が集まり過ぎないようにクローズドに会社活動を行ってきました。

 

 しかし、そのような中でも、たくさんの支援団体や関係者の皆様から支援や講演等のご依頼をいただけるようになった現在、これからは会社活動をオープンにしていき、同様の取り組みをしていただける方が様々な地域で増えることを願って、情報発信をしていきたいと考えています。

 

 ホームページをご覧いただくとなんとなく分かると思いますが、うちでは「思い出す生き方」の提案と実践を行っています。生きる意味やはたらく意味を見出だせずに、なんのために生きているのかを実感できない若者たちが、今の日本ではあまりにも多く存在しています。

 

 彼らは結果的に、社会から離れ、孤立する道を選んで(または選ばされて)います。今の日本の社会構造の歪みや家庭環境など様々な要因が重なり合った結果、そのような若者たちが増えていると言えます。彼らはまさに時代の申し子であり、彼らと日々接することで、今の日本社会の問題や課題が浮き彫りになってきます。

 

 逆に言えば、なぜ彼らのように社会から孤立する若者が増え続けるのかを分析し、原因をしっかりと理解した上で適切なアプローチを行うことによって、ひきこもる若者たちはきちんと社会復帰することができるようになりますし、精神疾患発達障害を持った若者たちがどんどん元気になっていきます。

 

 社会から孤立している若者たちには、それぞれ様々な背景がありますが、必ずそうなるに至った原因があります。私たちはその原因に気付いてもらうためのアプローチを行い、根本的な問題解決を目指して活動しています。その結果、「思い出す生き方」の提案と実践という支援に至りました。

 

 活動の詳細については、不定期となりますが、今後少しずつお伝えしていきます。特にひきこもり・不登校の当事者やそのご家族、その支援を行っている福祉関係者、またはこうした分野に興味のある方に読んでいただけたら有難いです。